「いつもの猫活 スピンオフ」
🐈ある市営住宅での猫活 その3🐈
~賽はとっくに投げられてる~
猫問題の話し合いは、“できない理由”ばかりを言い合う結果となり、それに対して失望していた私でした。しかし、よく考えてみたら、ありがちなこと。新しいことに対しては、きっと誰もが防衛本能=現状維持が働くのかもしれません。
2年前に物別れに終わってしばらく忘れていた市営住宅でしたが、今回問題となっている棟とは別の棟に、知り合いがいることを思い出しました。その方とは、たまに、その方のベランダに捕獲器を仕掛けて猫を捕獲。その方が地道にお世話をしてくださっている活動を手伝ったりしていました。
また、学区の区政委員長とも知己であり、市営住宅周辺の住宅地のお宅に協力を求めるなど、いろいろな方法があるのではないかと、アイデアが浮かんできました。
なにはともあれ、再度現状視察。現場を見て歩くことに。
その際、餌やりさんを訪ねてみようと思い、あらかじめ自治会長さんから、どのあたりに餌やりさんがいるのかという情報を得ました。
先日の話し合いのために立ち寄った際、猫たちが、非常階段をかけ上がっていく姿を見かけました。その日はゆっくり見ることができなかったため、あらためて餌場になっているエリアなどを見て回ることにしたのです。
市営住宅の棟と棟の間や、建物の床下の空隙、園芸のできるスペースや畑、自転車置き場などなどなど、「猫たちにとっては、身を潜めることができる場所がいっぱい。おもいっきり駆け回れるなぁ」と実感。
同時に、至るところに猫避けのためのトゲトゲが敷き詰めてもあり、猫対策に関する工夫のなさもまた見てとれました。
ただ追いやる、脅す、身体を痛め付けるものを置く、餌をやらない‥‥では根本的な解決には至るはずがありません。猫を追いやるトゲトゲは、まさに猫を忌み嫌う人の心そのもの。心にできたトゲなのだと感じました。
やはり、きちんと避妊・去勢手術をして、これ以上増えないように管理すること。餌を与えトイレも設置し、みんなで猫たちを見守っていく=それは同時に常に人の手がはいり掃除をすることにもつながるため、結果的に環境美化にもつながります。
その日は、思いきって餌やりをしている人がいると思われる階に移動。ちょうど、仕事から帰ってきた方に声をかけると、なんとその人は餌やりさんの一人でした。
猫のことを話すと、その方も悩みの種だったようで、なんとかしてほしいという思いが伝わってきました。その方にとっての悩みというのは、「猫がかわいそうでたまらないからなんとかしてあげてほしい」ということでした。
その方の家にも出入りしている猫がいるということや、他の餌やりさんの情報なども聞くことができ、スムーズな展開。「これはきっとうまくいく!」と、希望が湧いてきます。あらためて捕獲するための準備はもちろん、猫たちを餌付けすることも必要であるため、出直してくる旨を伝えました。
その後、久しぶりに知人のいる棟を訪問。知人のいる棟は、猫問題が発生している棟の反対側。「しばらくぶりだったね~」と挨拶を交わし、「またベランダをお借りして捕獲をお願いするかも」と話してきました。
後日、まずは知人の棟のベランダを拠点に、外にいる飼い主のいない猫たちを捕獲することに。
外堀から攻めていく作戦開始!
2年前からのリベンジ。賽はすでに投げられている。行動あるのみでした。