「いつもの猫活 スピンオフ」
🐈ある市営住宅での猫活 その2🐈
猫問題の共有化
ガス臭が残る部屋で、会議は行われました。1月初旬で寒い日でしたが、話し合いの熱気により、寒さは感じられませんでした。
司会には慣れている様子の自治会長さんが進行役。各自が簡単な自己紹介を終えると棟長さんからの猫被害についての現状報告が行われました。
まとめると以下のようになります。
●餌やりをしている人がどこの誰か把握できているので、事あるごとに餌やりをやめるように注意するもやめない。反対に逆ギレされる。
●餌はいいとしても、一番困るのは糞尿。通路にまで糞尿をしている。
●毎日棟長さんが糞尿の片付けをしている。餌を与えている人は掃除をしない。
●棟の会議においても、猫猫の問題については誰も発言をしない。
●棟の住人のひとりが、「みんなでお金を集めて手術したらどうか」という提案があったが、お金がかかることは無理。
ざっとこのような内容を話されました。それについて各自の意見を述べました。
私は餌やりの場所をきちんと決めて、餌付けをし手術をして管理することが、不衛生になりがちな餌場や、トイレなどもキレイになるし、それが一番有効な手立てであると話しました。
それに対しては一蹴。「手術費用を誰が出すんですか?そんなの集められないし、みんな協力しませんよ」とのこと。また、市営住宅の一番の問題は高齢化が進み、掃除などをする人がいないと反論されました。
その日の話し合いの結論としては、餌やりをしている人たちに厳罰を与え(厳罰といっても、重責である役員になってもらうなど)ともかく餌やりを止めさせる。それしかないということに着地したのです。
私は暗澹たる気持ちになり失意のまま帰路に。結局その日は、皆さんで集まったことに意義があり、少なくとも猫問題を共有することができのだからよかったのかもしれません。「これからだ!」と気持ちをいれかえて、作戦を練ることにしました。
続く