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「いつもの猫活 スピンオフ」

いつもの猫活(Twitter)にてご紹介している活動の詳細をスピンオフとしてお届けいたします。


🐈ある市営住宅の猫活 その1🐈
きっかけは、突然という必然

 あれは2018年の秋頃のことでした。いつも行くカフェで、まったり寛いでいたところ、隣のご婦人2名が大声で話しをされていて、その内容が自然に耳に入りました。

まとめてみると次のような内容でした。
●ご婦人方が住んでいる市営住宅の棟が猫たちの棲みかになっている。
●毎日必ず朝夕と餌が置いてあり、ご婦人のひとりが全部片付けている。
●「餌をやるな!」と注意しても、餌をやる人は聞く耳を持たない。いつも言い争いになり、険悪な関係になっている。
●猫を追い払うために水をかけたり、猫の通り道である側溝を塞いでいる。
●子猫を見つけたら、近くの公園に持っていって置いてくる。きっと誰かが見つけて飼ってくれるだろうから。

 その話に首を突っ込むのもどうかとは思いましたが、水をかけたり、遺棄したりという事実に知らんふりはできず、思わず声をかけたのでした。

 私が猫ボランティアだということを告げると、ご婦人たちは大変な喜びよう。「誰かになんとかしてほしかった。でもどうしたらいいのかわからなかった」からだという。
 その後詳しく話を聞くと、私が2年前に手掛けたものの、結局は物別れで終わってしまった市営住宅だということがわかったのです。

 まずは、自治会長さんと話しますからと言うと、すぐに自治会長さんの連絡先を教えてくださいました。

 その会長さんのことは、もちろん知っていたのですが、今までの経緯などを話すと丸1日かかります。後日話し合いの場を設けるから、ご婦人も参加して欲しい旨をお伝えすると、ご婦人は心から喜んでいらっしゃいました。

 これもご縁だと覚悟を決め、「ともかくなんとかするから、猫に水をかけたり、遺棄したりすることはやめてほしい、少しだけ時間がほしい」と話して、ご婦人がたと別れたのです。


奇跡の始まり

 後日、地域の保健センターで相談。自治会長と話し合いたいと申し出ると、保健センターの課長さんも「私も出席します。私から連絡をいれてセッティングしておきます」とのことでした。

 年を越え2019年の1月、団地の集会室で会議が開かれました。参加者は保健センターの課長、自治会長、学区の区政委員長、猫のすみかになっているという棟の長、自治区の環境関係に従事している?だったか?の委員の方、そしてカフェで会ったご婦人、私でした。
 夕方6時からの開催でしたが、その集会室に行くと、皆さんが窓を開け放し、なにやらざわついている。なんだろうと思ったら、集会室の調理場のガス詮が閉め忘れのためガスが充満していたとのこと。
 「もしも、この日、ここで会議が開催される予定がなかったら、誰にもガス漏れが気付かれることなく、ガス爆発していた」「新聞の朝刊に出ていたところだよ!」と誰もが興奮気味に口にしていたのです。
「これは奇跡だ」「これは奇跡だよ!」という言葉を聞きながら、私は“猫が守ってくれた”んだと内心思っていましたが、そんなことを口にはしませんでした(笑)けれどもこれが、これから始まる奇跡の予兆だったのです。な~んていうと少しだけ大バーですけど(笑)   次回へ続く

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