「猫恋」🐈ねこに恋して🐈

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第3話 愛猫との別れ、そして2匹の里親さんに


   Mさんは、大切な愛猫を19才で亡くし、ずっと癒えることのない悲しみの中にいました。
    そんな中、唯一の楽しみは、かかりつけの動物病院の院長先生と話す時間。その猫のことはもちろん、最期まで手を尽くしMさんの心にも寄り添ってくれたから、Mさんと猫の最大の理解者ともいえる存在だったからです。
  「ペットを亡くしたあと、あの子はこうだったね、ああだったねと思い出を語り合うことは、とても大事。語り合いながら泣いたり笑ったり…そうすることで、少しずつ癒されていくんだと思います」と当時を振り返るMさん。
  もう2度と悲しい思いをしたくないから猫は飼わないと断言していたMさんに院長先生は優しく言います。「Mさんは、とても愛情深い人だから、もう2度と飼わないなんて言わないで、飼い主のいない保護猫たちをぜひ飼ってあげてほしい」その言葉に背中を押され、譲渡会に足を運ぶようになり、ララちゃんを迎えました。
 

姉妹のように仲良しのララちゃんとさとちゃん


写真左(手前がララちゃん、奥がさとちゃん)

ララちゃんは、シャイで臆病な面がある女の子。その後、猫のボランティアさんから猫の一時預り(保護猫を里親さんが見つかるまでの短期間お世話すること)をすることになり、さとちゃん(女の子)を預ります。
  ララちゃんとさとちゃんは、とても相性がよく、すぐに仲良しに。ララちゃんは、さとちゃんが来たことによりとても明るい性格になり、また甘え方も身に付けたそうです。
     2度と飼わないと思って迎えた猫、そしてたまたま預かった猫を通して、みるみるイキイキしてきた先住猫。
     一時預りから、さとちゃんも正式に家猫に迎え、Mさんは2匹の里親さんになったのです。
   「一匹も飼えないと思っていたけど、2匹目も飼ってしまえば、全然大変じゃなかったんです。今は2匹のお世話で忙しくて、ペットを亡くし悲しんでいる暇がないのが嬉しい…」とMさん。
     Mさんにとっても、ララちゃんにとってもいいご縁で迎えたさとちゃん。
    院長先生の一言で一歩踏み出したMさんの心に、今ではララちゃん、さとちゃんが優しく、そしてかわいく寄り添ってくれているのです。


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